Pray for Japan ＆ Be Strong！ WE Must Believe in Spring

オスカー　　「関東の計画停電や節電は関東のためだ。被災地のためにやっていると思ったら大間違い」

ピーターソン「福島原発が停止して関東の電力が足らなくなる恐れがあるからだよね」

オスカー　　「俺ならこう言うぞ」

　　　　　　　東京電力を使用している地域のみなさんへ
　　　　　　　福島原発が停止しました。福島原発は関東に電力を供給するための施設です。
　　　　　　　東京電力は発電所のひとつが使えなくなったため、関東の電力が足りなくなる恐れがあります。
　　　　　　　東京電力の管轄には日本の中心である首都圏も含まれます。
　　　　　　　首都機能が止まったら大変なことになります。
　　　　　　　そうならないために東京電力では優先的に首都機能を維持する区域に電力を供給します。
　　　　　　　そのほかの区域は順番に停電になりますので、ご了承ください。
　　　　　　　計画停電を回避するには節電が有効手段です。
　　　　　　　みなさん、節電してください。

オスカー　　「どうだ！」

ピーターソン「それだと協力したくないって人も出てきそうだよ」

オスカー　　「そうか『被災地のために節電』って言えばみんな協力してくれるという高等なテクニックだったんだな」

ピーターソン「『被災地のために節電しましょう』ってズレてる気がするね」

オスカー　　「電力は貯めておけると思うのがそもそも間違っている」

ピーターソン「電力設備はリアルタイムで発電しなきゃならない構造になってることを知らないんだと思う」

オスカー　　「節電して電力を貯めて必要な時に使えると思ってるんだろうな」

ピーターソン「それができると随分楽なんだけどね」

オスカー　　「昼に節電して夜使おうってわけにもいかない」

ピーターソン「昼間の電力をピーク時に回すことができれば計画停電の必要はなかったかも」

オスカー　　「需要に対してそれ以上の電力を発電する能力がない時間帯を計画停電でしのいでるってとこだろ」

ピーターソン「電力が足りずに関東一帯が停電なんてことにならないために」

オスカー　　「それもこれも首都機能を守るためだな」

ピーターソン「首都が機能しなくなったら大変なことになるからだよ」

オスカー　　「言い換えると、計画停電から外れている地区こそ国が守ろうとしている地域ってことだろ」

ピーターソン「電力供給には優先順位があるんだよ」

オスカー　　「いざとなったら首都を機能させるために東北電力から電力供給してもらおう」

ピーターソン「それを避けるために節電を呼びかけてる部分もあるんじゃないかなあ」

オスカー　　「日本中での節電モードに他の電力会社は内心タメイキだろうな」

ピーターソン「節電はいいことじゃないか」

オスカー　　「電力を売って金を儲けるのが仕事なのに、大っぴらに電気を使ってくれと言えずにジレンマ」

ピーターソン「電力会社も商売だしなあ」

オスカー　　「東北・関東電力以外は節電モード解除」

ピーターソン「その方が日本経済は回りそうだよね」

オスカー　　「放射能漏れで原発に反対する人が増えるから新しい発電所も作れない」

ピーターソン「長期的に節電や停電が必要になってくるね」

オスカー　　「本当は『原発がないと大変なのが分かったか。原発に反対するな』ってのが計画停電の真の狙いなんじゃないか？」

ピーターソン「停電が嫌なら原発に賛成しろって言いたいの？」

オスカー　　「人体に影響のない程度の放射能漏れしか起こさない安全な原子力発電をPR」

ピーターソン「疑い始めたらキリがないよ」

オスカー　　「地震、津波、原発事故、停電、放射能汚染。不安にならない方がおかしいだろ」

ピーターソン「とにかく今は国を守ることと被災者の生活を守ることが最優先だ」

オスカー　　「ひまわりが放射能汚染土壌を浄化する効果があるって話もあるぞ」

ピーターソン「それが本当ならひまわりプロジェクトが起こりそうだよ」

オスカー　　「一刻も早い復興とやらを祈っているだけじゃダメだ」

ピーターソン「国民の大半が自分にできることがあるなら協力したいと思ってるよ」

オスカー　　「東日本を世界中が羨むような未来都市にできたらいいと思わないか」

ピーターソン「希望はあるさ」

オスカー　　「若者を信じて彼らの力で再建させるとおもしろいものができると思うぞ」

ピーターソン「ぼくらの未来をぼくらの手で」